境内写真館
境内ご案内
総社神社の鎮座する森は、境内が、約一〇〇本の欅の大木でおおわれ、秋田市ふるさと百景にも選定されている。宝永四(一七〇七)年に現在の森の原型が造られたとされるが、森巌は緑を満々とたたえて安らぎをあたえてくれる。
境内には多くの石碑も建立されている。ほとんどが町内にあったものというが、この地の人々の信仰の深さが知れよう。庚申(文化十二年)を最古とするが、他に出羽三山碑(天保十年)太平山碑・豊受大神碑・山神碑・大黒天碑・忠魂碑などの他、めずらしい馬魂碑(荷馬車業組合建立)もある。かつて社務所は香雲吟社として俳人の集うところであったため、境内には俳人安藤和風(わふう)・五百枝(いおえ)父子の句碑もみられる。
境内末社
秋葉神社
- 祭神
- 日之火具土大神(ひのかぐつちのおおかみ)
早駒神社
- 祭神
- 保食神(うけもちのかみ)
- 由緒
- 川尻上野町馬頭観音堂を講中で祀ってきたものを、昭和二十七年に遷座した。
瓊宮(たまみや)神社
- 祭神
- 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)・天照能婦姫命(あまてるのぶひめのみこと)他八体
- 由緒
- 川尻箱岡の地に祀られていた社の側に井戸があり、貞操を守り身を井戸にしずめたお延を祀った神社。能婦姫命は女一代の守護神とされてきている。
竈神社
- 祭神
- 奥津彦神(おくつひこのかみ)・奥津姫神(おくつひめのかみ)
- 荒神、台所などに祀る。
稲荷神社
- 祭神
- 宇賀之御魂神(うかのみたまのかみ)
- 稲魂、豊穣、生産の神
匠神社
- 由来
- 中古の中世まで、未だ造家の事の完全ならざる時、この業につきて大いに御心を苦しめ給ひ、壮大なる殿堂を建造せられたる偉徳を追年したるものにして、第三十一代用明天皇の第二皇子、空徳太子御年十五歳にして、百済の国より奏川勝なる者に、算具並に工匠の堂宇建築の手法、要具として持ち来らしめたと伝ひられてある。又具の足らざるを製したまい、昔より工匠の多き飛騨の国より、工匠を集め普く其の法を教へ給ひたるによる、即ち今の世の工匠の業事、縦横なるもみな此の神の御霊徳なり。